北海道の『森の子どもの村』のおばばが旅立ってしまった。
90歳。おばばはひと足先に去年天国へ旅立ったおじじ(95歳)を追いかけるかのようにあっけなく行ってしまった。
小さかった私が、南の果ての奄美から、北国北海道まで友達やきょうだいたちとヒッチハイクをしてたどり着いたこの森。
おじじは1928年金沢市生まれ。東京大学中退。妻のおばばとともに、子どもが主人公のひまわり文庫を横浜で開く。その後北海道紋別郡滝上町の熊出の森で子どもの村を創設。電気もガスも水道もない森で生活を続けていた。
度々会い、埼玉の実家にも遊びに来てくれた。子ども達を見守る眼差しはあんなに優しいのに、戦時中の話になると、とても険しい顔をし口調も厳しかった。
二人とも津軽三味線が大好きで、また森で弾いてね!と言ってくれていたのに叶わず。
でも、そっちは結構賑やかでしょおばば。おじじと再会できたかな。
いつかまた三味線聞いてね。私も行くから!
おじじもおばばもいっぱいいっぱいありがとう。