映画『プリズンサークル』はすごい

昨日観た映画『プリズンサークル』は私にとって久々の大ヒット。
坂上香監督が長い年月をかけ、刑務所という特別な場所をテーマに撮ったドキュメンタリー映画。
私は子ども時代に数人の受刑者の方と文通をしていたこともあり、死刑という制度について度々考えることがあった。
あの高い塀の向こうの世界はどうなっているんだろう。。。
あそこで暮らす人々はどんな人生を歩んできたんだろう。。と。
数年前、岡山の刑務所で演奏をする機会に恵まれた。
全員丸坊主、同じ服、同じ姿勢に起立した観客の前で演奏するのはとても難しかった。何しろ一切リアクションなし!
頭の先から爪先まで一律乱れぬ微動だにしない数百人の受刑者達。
でも曲弾を演奏したとたん、最前列の男性の眼から涙が溢れ出た。彼は何を感じて涙を流してるんだろう。。。と私は涙を堪えながら演奏した。
彼ら彼女らは私たちとは別世界に生きている様で、私達となんら変わりない1人の人間なはず。
『プリズンサークル』は特別な人間ではない彼らの姿をとらえている。
人の優しさに初めてふれて、やっと生きる希望を見つけた時、また新しく生まれ変わることができるんだーー!
と涙が止まらなかった。
人は沢山の可能性がある。罪を犯したらおしまいではなく、次に人生は続いてる。。。。それを教えてくれるのはやっぱり人なんだ。。。
あーもう一回!イヤ、何度も観たい!!
そんな映画です。
ただ今全国で上映中!!
今後DVD化もネット配信も難しい様なので、この機会を逃さず1人でも多くの方に観て欲しい!!
こんな時期だけど、適度に距離を取り予防をして映画館へGO!!