『漆黒の赤』満里の世界へ

『身体で簡単に、自由自在に表現することが難しい満里は、怒りも悲しみも顔で表す』こんな私の言葉に、

『簡単に、自由自在表現することが難しい、だけではなくて、その制限があるからこそ、その部分=障碍、があるからこその部分で突き動かされる、独特な動きとそこをセンサーにした感性、で舞っている。だから、顔の表情もそう。
全部が、そのひ弱で動きにくかったり動かなかったりの障碍、が先端になって魂から響くものでしかできない』と。

金満里の記事

脊髄カリエスで骨が曲がり、背中に大きなコブがあった父、ポンの『せっかく障碍を待って生まれたのだからこれを大いにいかして生きていく』と言う言葉を思い出した。

(反戦)の祈りを込めた迫真の演技に、リハと言えど涙が溢れた。満里しかできない世界、満里だからこそ魅せられる。
こんな素晴らしい場で演奏できることに幸せを感じる。
コロナ禍で劇場へ足を運ぶことをためらっている皆さん、絶対に『行ってよかった!!』と実感するステージです。
次はないのでこのチャンスをお見逃しなく!