14年前の今日。
5歳の蓮津を保育園に送り、いつもの様に自宅で2歳の美乃を抱っこしながら、元夫と共に三味線教室でレッスン中。当たり前のいつもと変わらない日常だった。
2時46分。
大きく大地が震えたあの瞬間、多くの命が地に海に河にのまれた。ライフラインの全て止まった暗く寒い夜。私達の当たり前の日常は、数分後にどうなっているかなんの保証もないんだ。。とわが子を胸に抱きしめた。

でも人災は防げる。
原発が煙を上げ、多くの人々が故郷を失い、避難民となったあの日を2度と繰り返さないことは人間はできる。
あれから14年が経ち、原子力緊急事態宣言はいまだ解除されていない。なのにこの恐ろしい地震大国に現在稼働中の原発は12基。老朽化した原発の尻を叩いて稼働させたい。新規も造っちゃおう。
放射能によりどれだけの人が亡くなり、病に苦しみ、今なお避難生活を続けているか。
稼働していなくても原発は超危険。
原発の収束作業、廃炉作業の先行きも見通せない状態が続いている。
燃料デブリに含まれる放射性物質は冷却水や雨水・地下水に触れ、高濃度の放射性物質を含む汚染水を発生させ、海に大放出真っ最中。

石破さん、自民党総裁選で「原発をゼロに近づけていく努力を最大限進める」と言ったよね。
昨年12月に発表したエネルギー基本計画では『福島第一原発事故を踏まえて可能な限り依存度を低減する」としたのに、あっという間に『原子力発電を、今後のエネルギー需要の増大を口実に最大限活用する」と思いっきり方針転換したのはなぜですか。
二度とこの様な事故が起こることのないように、原発の稼働を絶対に許さない。即時停止を訴えます。
今月30日からせとうち交流プロジェクトの春保養が始まります。みなさんの寄付で今年も福島や東日本のご家族を招けることに心より感謝しています。
14年前の今日、失われた多くの命に追悼の祈りを捧げます。
黙祷。
