『福田村事件』

9月1日公開初日に、パートナー嶺也と映画『福田村事件』観てきました。
森達也監督の『A』はDVDを購入して繰り返し観た。それに続く映画も。本もかなり読んできた。
講演会を依頼する為にメールのやり取りも何度かさせてもらった。(金額とスケジュールの問題で断念したけどね😅)

福田村の事件は書籍『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』で触れていたので、果たしてエンタメ映画としてどんな風に描かれるんだろうと気になっていた。
ネタバレになるので多くの感想は控えますが、一般上映される映画としてここまで日本が隠し続けてきた、伝えてこなかった残酷な歴史を描いてくれた森達也監督はじめ、企画の新井晴彦さんやプロデューサーさん達に感謝。
何十年も『福田村事件』を研究し続けていた辻野さんや野田市元職員の市川さんという存在があってこそ。

朝鮮人差別、部落差別の問題、メディアの位置付け、社会主義者の働き、日本軍が朝鮮で行ったこと。。。この映画に盛り込んであるほとんどのテーマが、日本の学校では教えてこなかった、そして今も尚教えていない日本の歴史。
頭の柔らかい幼い頃から学校という場で『日本の教育』と言うマインドコントロールにかかる恐さ。
それを逃れただけでも私たちの『不登校』の人生はあながち間違っていなかったのかも。。。?と思ったりして。まぁ、課題は多くあるけど😅

そう言えば娘、蓮津の通う自由の森学園では、夏休み明けの登校初日、全校生徒へ向けてこの福田村事件、そして多くの朝鮮人虐殺について長い長いお話が校長先生からあったらしい。
娘は夏休みの宿題の課題を『ヘイトスピーチ』というテーマを選んでいたので、2人でそんな話を沢山していたから、『あ!ママから聞いてた話だ!』と帰宅早々連絡が来た。そんな学校が日本にもっとあったらいいのになぁ。。。

最近友人に、韓国女性が日本高裁へ向けて書いた長い長い陳述書を読ませてもらった。
強制連行、戦死、靖国告訴、慰安婦問題。謝罪して伝えていかなくてはいけない加害の問題を国は否定し逃げ回っている。どれも、自分が深く知ろうとしていなかった日本の歴史。
汚染水問題一つとっても同じ。直視しなくてはいけない大問題を、薄めて伸ばして事実を捻じ曲げて、時間の経過に任せて葬ろうとするやり方。
100年前から変わってない日本という国の在り方。
この映画は多くの問題に無関心だったことに気がつくきっかけになるかもしれないな。

いやぁ。。。それにしても瑛太があんなにカッコよく見えちゃうなんて。