『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

保養を来週に控え、忙しい💦忙しい💦と走り回りながら2本もドキュメンタリー映画を観に行ってしまった。これは絶対に逃したくない!!保養が終わる頃にはもう上映終了だし。
『どうすればよかったか?』と、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞の『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』どちらも超話題作。
。。。ですが、その割に岡山のミニシアターは空席が目立つ。
二作ともドキュメンタリーの真髄!と言う素晴らしい秀作ですが、『ノー・アザー・ランド』これはもう、とにかく1人でも多くの方に観てもらいたい映画です。

パレスチナのヨルダン川西岸地区。そこで生きる青年が自らカメラを握る。これ以上にスリリングかつリアルなドキュメンタリーがあるだろうか。
アメリカに加担する日本に住む無力な私に突きつける真実。1秒たりとも目が離せない。カメラは時に憤り、転がり、もまれ、狙われ、息を呑む。
映画の中の出来事は今まさに起きているパレスチナの日々の暮らし。毎日たくさんの人が家を失い、家族が殺され、ただ今日という日を生きながらえているだけでも奇跡みたい。
完全武装の入植者たちが、ほんのひと時の穏やかな日常を襲う。井戸にセメントを流し込み、学校を破壊し、無条件に暮らしを奪い続けるイスラエル軍。
おとといトップニュースで『ガザ在住のマンスール朝日新聞通信員死亡イスラエルがミサイル攻撃』と飛び込んできた。
そして、この映画の共同監督を務めたパレスチナ人のハムダン・バラル氏が、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でイスラエル人入植者に殴打され、イスラエル軍兵士によって連れ去られると言う事件が起きた。一夜明けて釈放されたものの拘束中もイスラエル軍兵士に殴られていたという。
彼らを救う術はないのでしょうか。どうしたら日々殺され続けるパレスチナの人々を救えるのだろうか。世界が怒り、ネタニヤフ政権を止める大きなうねりを起こすことはできないのだろうか。
とめどなく流れる涙も、人権という言葉も、神の祈りも、全てが虚しくなってしまう。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』
https://www.transformer.co.jp/m/nootherland/

全国の上映予定
https://theaters.jp/23422