応援合戦では好きな曲を好きなように踊り、6歳から18歳までがいっしょに走るサムエルの運動会

今日は、子どもたちが通う岡山市西大寺にあるフリースクール(チャーチスクール)、サムエルキリスト教学園の運動会でした。

サムエルの運動会、いつもいいなぁと思うのは子供達が小学一年生から高校三年まで多学年で一緒に競技を行うこと。一般的な運動会は学年ごとに種目が分かれていますが、サムエルでは同じ種目を一緒にするんです。それも6歳の女の子と18歳の男の子がいっしょに。種目も全部で4つほどしかなく、二時間ちょっとで終わってしまうのですが、例えば障害物競走では、二人ひと組になって一緒にデカパンツを履いて走ったり。赤青黄の各班は高校生を中心に誰と誰がペアになって走るか、順番はどうするかを自分達で決めていきます。

サムエルの運動会の特徴は、走る順番が生徒が決めていくことからもわかるように、子供達の主体性が大切にされていること。競技の合間に応援合戦と称して、各班全員でダンスを踊るのですが、そのダンスは曲から振り付けまで全て子供達が決めて、休み時間や週に一度設けられている多学年混合授業のワクプロにて練習を重ねていきます。遊びたい盛りの小学生たちをまとめダンスを教えるのがいつも大変だったと高校生達が話していました。もちろん踊らない自由もあって、レツのクラスメイトの工作大好きな男の子は毎年自作の旗を作って、みんなが踊っている時にそれをずっと振っていたりします。
全体で行進させられたり、決められた応援を合唱する運動会とは全然違うなと。サムエルの運動会をみると、小学校や保育園の運動会は子供達のためではなく、その成長を見たい親のために行われているんだなぁと感じます。

それに足の良くない中学生のお姉ちゃんも班に混じって、できる範囲で(座りながら)ダンスを踊ったり、小学一年から高校三年まで一緒にはしるリレーでは半周走ったりと(もちろんはしるのはゆっくりだけど、それに対してチームメイトが文句をいうわけでもなく)、きちんと全体の中にインクルージョンされていて、それにもいつも感心してしまいます。

そんな自由な校風が好きでレツは毎日楽しそうに学校に通い、運動会もとっても楽しそう。踊っている時なんて不必要にニッコニコしていました。ミノは、もともと勉強が全く好きではなく、友達がいるからまぁなんとか学校に通っているという感じ。運動会も、「ミノ競争好きじゃないから、嫌い」というくらい。でも終わった後は、楽しかったなぁと言っていましたが。