今月でいったん閉店となる牛窓のカフェ「てれや」にいってきました。
マスターのひろしさんに聞いたところ、いまある場所の近くに物件を見つけたらしく、来年にはまた再開するそうです!
でも、てれやの建物は150年近くも昔の古民家で、裏庭があり、つくりもとってもかわいい。マスターのひろしさんもとってもマイペースなのもあいまって、なかにいるとすごく落ち着くんです。
昔の建築基準法によって建てられているため、お家が道路からとても近く、古くなった瓦が道路に落ちていくことを大家さんが心配し、壊してしまうそうです。
瓦を張り替えるとなると、何百万もかかり、昔の家は屋根と瓦の間に土を盛ってあり、その重さによって家を安定させているため、瓦だけを張り替えるとなると、家の耐震工事が新たに必要となってしまうのだそうです。
牛窓には、潮待ち通りを中心に古くからの赴きある家がたくさんあったのですが、このような事情で少しずつ取り壊しが進んでおり、昔の慕情が街全体から失われていっています。
美観地区などで有名な倉敷では、大原美術館の大原さんが個人としてかなり力をいれて街の景観を残すために古民家の改装などをおこなったため、地区全体として昔の面影を残し、整えられた空間になったとひろしさんが教えてくれました。
でも通り沿いにぽつんと裸電球を灯し、行き交う人の心をほっこりなごませていたてれやがなくなるのは寂しいなぁ。